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開館畤間
国指定重要文化財中村家住宅
開館日: 月・火・金・土・日
開館時間: 9:00 ~ 17:00 (最終入場 16:40)
Nakamura House
A Major Cultural Asset
Designated by the National Goverment
O P E N : Mon・Tue・Fri・Sat・Sun
TIME: 9:00~ 17:00
国指定重要文化財 – 中村家住宅
中村家住宅は戦前の沖縄の住居建築の特色を全て備えている建物です。沖縄本島内では、第二次世界大戦の沖縄戦を経てこのように屋敷構えがそっくり残っている例は極めて珍しく、当時の上層農家の生活を知る上にも貴重な遺構であるとのことで、1956年(昭和31年)に琉球政府から、1972年(昭和47年)復帰と同時に日本政府によって国の重要文化財に指定されました。
中村家の歴史
今から約五〇〇年前中村家の先祖賀氏は、忠信かつ琉球王国きっての築城家としてもその名をとどめていた護佐丸(中城城主)が読谷(本島中部)より城を中城に移したとき、共にこの地にその師匠として移ってきたと伝えられています。その後、護佐丸が勝連城主の阿麻和利に滅ぼされてしまうと、中村家の先祖も離散の憂目にあいました。一七二〇年頃、ようやくその家運を盛り返し、この地方の地頭職(本土の庄屋にあたる役職)に任ぜられました。(写真:中城城跡)
中村家沿革
今から約500年前中村家の先祖賀氏(がうじ)は、忠臣かつ琉球王国きっての築城家としてもその名をとどめていた護佐丸(中城城主)が読谷(本島中部)より城中城に移した時、共にこの地にその師匠として移ってきたと伝えられています。その後、護佐丸が勝連城主の阿麻和利に滅ぼされてしまうと、中村家の先祖も離散の憂目にあいました。1720年頃、ようやくその家運を盛り返し、この地方の地頭職(本土の庄屋にあたる役職) に任ぜられました。
構造について
現存する建物は18世紀中頃に建てられたと伝えられています。建築構造は、鎌倉・室町時代の日本建築の流れを伝えていますが、各部に特殊な手法が加えられて、独特な住居建築になっています。この遺構は、士族屋敷の形式に農民の形式である高倉、納屋、畜舎等が付随して沖縄の住居建築の特色をすべて備え持っています。屋敷は、南向きの緩い傾斜地を切りひらいて建てられており、東、南、西を琉球石灰岩の石垣で囲い、その内側に防風林の役目を果たしている福木を植え、台風に備えています。
柱・瓦
柱は、琉球王府時代に首里(古都)の士族の家屋を移したと伝えられています。柱の材質はすべて、当時の農民には使用を許されていなかったチャーギ(イヌマキ)、イーク(モッコク)が使われています。屋根は本瓦ぶき(明治中頃まで竹茅葺)、漆喰塗りで、屋根の上に魔除けのシーサー(獅子)をおいています。
ヒンプン(顔隠し堀)
この堀は門の内外との仕切りで、外から直接母屋が見通せないようにした目隠しの役割をしています。中国の「屏風門・ビンフォンメン」が沖縄化したものです。(その昔、沖縄ではヒンプンを挟んで男性は右側から出入りし、女性は台所へ直通するためその左側を使用していたといいます。)
アシャギ(離れ座敷)
当時、近くの中城間切(現在の中城村と北中城村)の板書(役所)へ、首里王府の役人が地方巡視に来た際に、宿泊所として使用したようであります。
ウフヤ(母屋)
一番座(客間)、二番座(仏間)、三番座(居間)となっています。裏には各一間づつ裏座があり、寝室、産室として使用されました。三番座の前方にはナカメー(中前)と言う板間がついています。畳間は、全て六畳かそれ以下で、当時の農民にはその大きさしか許されていなかったといいます。
高倉(籾蔵/もみぐら)
この高倉は沖縄在来の形式である丸柱ではなく、住居と同じ角柱を用い、壁、床とも板貼りであるのが特徴となっています。屋根裏の部分に施された傾斜を、別名「ネズミ返し」といい、ネズミが穀倉に荘に入れないように工夫されたものです。
トゥングワ(台所)
トゥングワには火の神(ヒヌカン)を祀り、朔日(ついたち)、十五日に拝むようになっていました。この部分の屋根が非常に低いのは、屋根裏部分を物置(主に薪や食料)として使用していた為です。上座敷と台所の間にある十二畳の板間は、くつろぎの部屋で、農作物の整理などに利用されました。
メーヌヤー(家畜小屋兼納屋)
中二階の棟で、一階は腰石壁で畜舎、二階は黒糖製造用の薪置場。畜舎の前の柱には、牛や山羊をつないでおいても、柱が土台からはずれないように工夫がこらされています。(石と柱が凹凸に噛み合わされており、簡単に抜けないようになっています。
フール(豚小屋)
アーチ型の三基連結の石囲いは、豚の飼育所になっています。
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