園路松の下に紫色の花が咲いています。エンレイハマオモト(延齢浜万年青)と云うヒガンバナ科の植物があります。ハマユウと同じ大きさですが、実際はもっと大きくなります。
寒さに弱く内地では育ちませんがスマトラ(インドネシア)原産で、熱帯地方に広く栽培されています。
中村家には2株ありますが、ひとつは樹の下で生育がおもわしくないため花は咲きませんが松の近くにある株はよく咲きます。
国指定重要文化財
沖縄では最もポピュラーであり、沖縄のハーブといえば「ゲットウ」=月桃、うちなーぐち(沖縄の方言)で「サンニン」=砂仁です 。
多年生芳香植物でショウガ科の植物で九州以南、台湾、南アジアに分布して今頃(5月)に白い花を咲かせる大型の草本です 。
沖縄では冬至前になるとその葉にムーチー(お餅)を包んで蒸かす習わしがあります 。
ムーチー(鬼餅)伝説では、鬼になってしまった兄を妹が餅を使って退治したこのことから沖縄の生活に密着した植物として庭先や畑の隅によく植えられています 。
ゲットウの葉は防虫、防かび、抗菌作用があり、消臭剤、防虫剤などの製品もあります。また、この繊維は壁紙、障子紙、書類保存箱、お香、室内芳香剤などの利用されています 。
またこの植物に含まれるホリフェノールは赤ワインの34倍といわれ抗酸化作用もあると云われています 。
種子は漢方薬として咳止め、整腸剤となります 。
半日影を好み、寒さに弱いですが内地では室内や暖かい場所で越冬させれば育ちます。夏場は十分な水やりと緩効性肥料を揚げると良いでしょう 。
花言葉は「爽やかな愛」
ようやく沖縄らしい陽気になってきました 。さて、文化財の石垣を入ると、右に大きな樹があります。今、赤い実をつけたヤマモモが在ります 。
この樹は内地にも多く有り、街路樹としてもよく見かけると思います 。本来自然に生えるのは茨城、千葉、福井、京都以南、沖縄、中国で、山に自然に生え、果実の味が桃に似ていることから「やまもも(山桃)」と云っていました。
果実は日持ちしないので流通していませんが 、取り立ては生で食べる他、ジャムや果実酒などにします。ただ「おすの樹」と「めすの樹」(雌雄異株)があり、このふたつがないと実が成りません。
この樹皮はタンニンを含み、消炎作用があり、筋肉痛、腰痛の貼り薬に配合され、実は健胃、整腸、消化促進作用があります 。
花言葉は「教訓」、「ただひとりを愛する」ですネ!