中村家住宅植物あれこれ

今年もランが咲く時期になりました。  なかでも、地味なランをお見逃しなく 。 毎年咲きますこのランは樹上に着く「着生ラン」で、よく見ないと見逃してしまいそうです。名前は「ヘッカラン」。

九州、大隅半島辺塚で最初に発見されたのでこの名があります 。

ホルトノキ(消防小屋近く)に着いています。ご覧ください 。

中村家住宅植物あれこれ

昨日(4月8日)お土産屋の前吊り鉢に綺麗なランが加わりました。薄いピンクの花が垂れさがり明るく色どっています。  デンドロビウムの仲間でプリムリヌム(Dendrobium primulinum)と云い、日本名はありません。

サクラソウ(プリムラ)の花に似ているのでこの名前が付いているそうです。雲南、ネパール、インドなどに原産する着生(枝などに着く植物)植物であまり市場には出ていないものです。

薄い匂いがあり、今頃咲きます。Cimg0908

中村家住宅植物あれこれ

中村家には多くの園芸植物がありますが、自然に生えた野草も有ります。春さきにはこんな植物があたり一面さきほこります。そのなかで「ルリハコベ」瑠璃繁縷 も内地では多く見ることができます。

このルリハコベの仲間に「アカバナルリハコベ別名ベニバナルリハコベあるいはベニハコベがありなす。このルリハコベの基本種が「ベニハコベ」紅繁縷 なのです。名前が長いのでベニハコベと云っているようです。

小説「べにはこべ」はここからきているようですネ

サクラソウ科の植物で温帯から熱帯に分布し、いまや全世界に見ることができます。Cimg0902

ナンゴクネジバナ

文化財園路にひっそりと咲いていたこんな花を見つけました。  日当たりのよい芝地を好むラン科の植物です。  ナンゴクネジバナ(南国捩じれ花)で内地のネジバナ(もぢずり)と見た目は変わりませんが螺旋状に花が付くのに「ゆるく花が付く」のがネジバナで、「何度も捩じれる」のがナンゴクネジバナです。  見つけたらよく観察してください。シベリア、北海道からオーストラリアまで分布していますが、奄美諸島以南はナンゴクネジバナ、それ以北がネジバナのようです。 Cimg0896

中村家住宅植物あれこれ

今回は今さかりと咲いているツツジを取り上げます。内地ではツツジと言えば5月ですが、この沖縄では3月が花盛りです。  中村家にも多くのツツジがありますが、沖縄固有のツツジではケラマツツジ、サキシマツツジ(クメジマツツジ)、リュウキュウツツジ(ヒラドツツジ)があり、園芸種も見られます。

ツツジ類は酸性土を好み、沖縄北部の「やんばる」では大きなサクラツツジなど見ることができます。

厳密には花弁や葉を調べなければ植物名を特定できないが、おおよそ左から、白い花がリュウキュウツツジ、鮮紅色がケラマツツジ、赤紅色がサキシマツツジ、斑入りが園芸種と考えられます 。

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中村家住宅植物あれこれ

春には珍しく紫色の花が咲いています   。 内地も良く咲いているとおもいます。名前はシラン(紫蘭)で、ラン科シラン属、内地、沖縄,中国にあり、よく見かける植物です。ラン科植物は発芽が良くない植物ですがこのラン科植物はどこでも良く生える丈夫なものです。 赤や白の多い今時に紫色はあまり在りません。Cimg0877 Cimg0887 Cimg0888

中村家住宅植物あれこれ

とっても良い香りのする白い花が咲きました。文化財庭園に1本見かけました。  沖縄では3月ごろ色々な花が咲き始めますがこの花もよく咲いてくれます。トベラといい、トベラ科、トベラ属で東北地方から沖縄諸島に生育しています。やさしい香りがしてとくに女性に好まれます。一度香ってみては 。Cimg0874写真はお土産店入り口のガジュマルの植わっている鉢に同居しています。 Cimg0875

中村家住宅植物あれこれ

沖縄はすでに葉ザクラになっていますが、よくこんな質問をいただきます。

「沖縄のサクラは濃い色のものや薄い色のものがありますがみんな同じ種類なのでしょうか?」と

実は「商品としての品質及び生産者の権利を守る」ために「育苗法」が定められています。沖縄のサクラもこの育苗法に登録されています。主に色の違いで5品種に分けられ、各々名前があります。色の濃い方から並べますと、

八重茜(八重岳あかね)が濃い紅色、

本部小町(もとぶこまち)が桃紅色から紅色に変化

本部花織(もとぶはなうい)がピンクから薄紅色に多少変化

本部八重娘(もとぶやえむすめ)が白色からピンク色の染め分け

本部美童(もとぶみやらび)がごく薄いピンク

となっているようです。

皆さんはどんな濃さがお気に入りでしょうか?

Cimg0151 中村家のサクラですがなんて名前に属しますか?

中村家住宅植物あれこれ

暑くなったり、寒くなったりでなかなか落ち着かない日が続きますが内地もそうなんでしょうネ 。中村家でも色々な花が咲き始めました。ここでご紹介するなは、ツツジです。

赤い花と白い花がありますがここでは赤い花のケラマツツジをご紹介します。奄美諸島、琉球諸島に分布する背丈1m内外のツツジ科の植物です。慶良間諸島で最初に発見されたのでこの名があります 。中村家庭園ではいくつものツツジを見ることができ、順次暖かい場所から咲いてきます。内地のオオムラサキツツジ程の大きさですが、花色が紅赤色で遠くからでも気がつきます。 Cimg0865 Cimg0866

サルスベリ

こんな黄金言葉(くがにくとぅば)ようするに沖縄のことわざがあります。

木ん 青さる 間どぅ たみらりーる

木も青い間こそ曲げられる   たみらりーる=曲げられる

木の枝を思うように曲げるには、まだしなやかで青いときが最適である。人間も若いうちにしか思うように鍛錬することはできない。

と言ういみです。社会経験の豊かな方の言うこと、など素直に聞くのも良いことでしょう。 Cimg0863 Cimg0864写真はサルスベリとリュウキュウマツです。いずれも文化財の庭園にあります。