中村家住宅植物あれこれ

中村家のすぐ隣」に半つる性のシクンシという植物があります。乾燥種子は古くから薬用に使われていたもので、シクン「使君」とは「四方の国にさしつかわされる天使の使者」のことで「使君子」はこの使者のような薬という意味です。シクンシ科の植物でインド、ミャンマー、マレー半島、ニューギニア原産です。朝白い花が咲き、夕方には赤く変わるもので、お土産店にも生け花として時々飾ってありますのでご覧ください。 Cimg0701

サンダンカ

沖縄の3大花木(名花)の一つにサンダンカがあります。 中国、東南アジア(熱帯アジア)に多く、16世紀には沖縄で栽培されていたようです。サンダンカとは「山丹花」と書き、中国南部の山の名です。日本では花柄が三段になっていることから「三段花」と呼んでいます。  世界には約400種あり、中村家にも4種ほどあります。     左はオオバノサンダンカ・スーパーキング、中がサンダンカ・ピアーズ・グローリー、右がイクソラ・プルグリーミー、写真は有りませんがコバノサンダンカが植栽されています。    Cimg0637 Cimg0638 Cimg0639

中村家住宅植物あれこれ

6月も入ると梅雨空がつずいてなんともうっとうしいよう気でございます。植物はこのときばかりに良く伸びます。文化財の園路にはテンニンカ(天人花)が咲き始めました。沖縄の田んぼ、沢の近くには必ずと言って生えているものです。県花にしてもよいほど綺麗なピンク色の花が咲きます。かすかな匂いも感じますでしょうか? Cimg0611

中村家住宅植物あれこれ

亜熱帯の沖縄は原色がよく似合います。実際赤い花が多く咲きますが今日ご紹介するのも駐車場で咲いているジンジャー(生姜の仲間)で赤い花なのでレッドジンジャーといいます。やや日陰を好む植物で、樹の下で良く見かけます。外来植物です。駐車場の「中村家住宅」と書いてある石碑の右側、フクギの下で見ることができます。Cimg0516

中村家住宅植物あれこれ

今、沖縄ではラン科植物の花盛りです。着生ラン(木の幹や枝に付着するラン)や地生ラン(地面に直接生えるラン)を色々なところで見かけますが「村の花」としてもランになっています。中村家でもいろいろなランが見られますが特にデンファレ類やコチョウラン類が多くあります 。屋敷林の樹を見上げてください、よく咲いた花やつぼみがありますヨ!今日おみせできるのはコチョウランです。沖縄では露地でこんなに良くさきます。

中村家住宅植物あれこれ

中村家には多くの植物がありますが、その中でも匂いを発するものも沢山あります。特に花の咲くものが多いのですが葉からするものも有ります。葉から匂うものではヒレザンショウ、ゲットウ、ランタナなどですが花が咲くと匂うものではクチナシ、トベラ、ヤコウカ、ピラカンサ、グァバ、シャリンバイ、カラタネオガタマ、クロツグ、ネジバナ、サガリバナなどがあります。また実の成るものではシラタマカズラ、トベラ、ピラカンサ、グァバ、シークァーサ、カラタネオガタマ、リュウキュウコウメなど季節により花や実から匂うものが多くあります。これらのなかでも白い花は良く匂います。

なぜか?って、虫がたくさんいます。夜行性の虫も多く、彼らをよぶには白い花と匂いで引き寄せるからです。これはCimg0157 Cimg0191 Cimg0289 植物の戦略なのです。 左からリュウキュウコウメ、シャリンバイ、クチナシです。

中村家住宅植物あれこれ

中村家のある沖縄県北中城村大城では村あげての緑化運動をしているところです。特に道端のデンファレ(デンドロビュウムとファレノプシスをかけあわせたもの)は年々美しくなっています。文化財の園路にも一見奇妙なランが咲きました。ブラッシアの仲間です。色はじみですが見事な花です。

中村家住宅植物あれこれ

中村家では色々なランが咲いています。比較的派手な花が咲くイネージがありますが、今日ご紹介するのは着生ランでよく見ないと見過ごしてしまう様な花です。文化財園路右奥のホルトノキに着いている白地に赤茶色の細長い花弁で垂れ下がる花です。ヘッカランと言います。鹿児島県大隅半島の佐多辺塚(さたへっか)で発見されたもので「へっからん」と言います。時々上の方に目をやってください。新しい発見があるでしょう。 Cimg0287