内地にもけっこうある植物ですが、沖縄は特によく見かけるものです。アカネ科のクチナシです。こちらの方言でカジマヤーといいます。今頃が見ごろで大変良い匂いのする低木です。秋に黄色い実がなり、食べ物、染色に鮮やかな黄色を発色します。文化財の園路には花弁の多いヤエクチナシもありますがこれは園芸種です。皆さんの近く園芸店、植木屋などで売っているものはコクチナシというコンパクトな種が多いようです。中村家の文化財をご覧になったときにはこの匂いも是非嗅いでください。
中村家住宅植物あれこれ
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中村家住宅植物あれこれ12’
中村家住宅植物あれこれ11
沖縄は日本で一番早いサクラの開花宣言をしています。当中村家でもサクラはほぼ満開です。今日はこのサクラについてのお話をしましょう。日本の心とでもいいますが、日本何処でもサクラは話題になります。沖縄でもサクラは在りますが原産はヒマラヤだと言われています。名前はリュウキュウカンヒザクラ。やや横から下向きに咲く、カワズザクラに似たものです。ソメイヨシノと比べてやや見劣りはしますが色は紅色の花で緑の植物に混じって咲く様は見事です。花吹雪にはなりませんが一度身近にご覧ください。沖縄のサクラも5品種に分けられ、色でいえば濃いほうから「八重あかね」「もとぶ小町」「もとぶ花織」「もとぶ八重娘」「もとぶみやらび」となります。中村家の花は「もとぶ花織」=はなうい=と呼びます。