中村家では小さな植物を良く見かけます 。
今日ご紹介するものも小さなラン科植物です 。
文化財園路のマツの下にピンク色の花が螺旋状に咲いています 。
ナンゴクネジバナ(沖縄名ムデクバナ)と云い、内地のネジバナより大きくガッシリしています 。
ナンゴクネイバナは伊豆七島、奄美大島から沖縄、中国南部、海南島、台湾に分布しています 。
国指定重要文化財
お正月の花として全国的に知られているスイセン(水仙)、中村家文化財庭園でも咲きました 。
中国では天にいる仙人を天仙、地にいる仙人を地仙、水にいる仙人を水仙と云っています 。
そもそも原産は地中海沿岸でシルクロードを通って中国に渡り、日本に来たのが平安時代末期、(中国では南宋時代)白い花が咲くことから水仙と中国で云っていたのを日本で「スイセン」としたのが始まりとなったようです 。野生化して、暖地の海岸(砂浜)に群生しています 。
ヒガンバナ科で全草有毒です 。嘔吐、下痢、けいれん、麻痺などの中毒症状がありますが、一部抗がん性があることから治療に使われているようです 。
花言葉は「自己愛」、 美少年ナルキッソスが泉に映った自分の姿に恋い焦がれ、憔悴しきって命を失うと云うギリシャ神話から来ています 。
好きな相手を一途に思うロマンチスト。幾つになっても恋のできる柔軟な心の持ち主のようですネ!
ゆら ゆら ゆうな ゆうなの花は さやさや風の ささやきに 色香もそまるよ ゆらゆらゆら
沖縄を代表するメロディ として知られる「ゆうなの花」の一節です。去年もオオハマボウ(ユウナ)について書きましたが少し付け加えますと 、
原産地はインド、太平洋諸島でいまや熱帯地方の全世界に分布しています 。
用途としての繊維植物の他に発火具用材(火をおこすもの)として南洋諸島で最も広く使われていたもので 、火の起源説話や神話、民話が多くあり、古くはハワイ諸島ではその有用性の故に住民の共有財産として、この木を切るにも族長の許可が要ったようです 。また荷を担ぐ棒や丸木舟のアウトリガー(舷外の浮き材)として使われました 。
沖縄では琉球漆器のモチーフや恩納村の村花にもなっています 。
中村家ではフールの左、土手の上に小さな木があります 。
沖縄もようやく涼しくなりました(沖縄の人は20度以下になると寒いと云います) 。
あまり晴れの日が少なく、憂欝な日が続いていますが内地はもう雪が降っているようですね !
季節の変わり目なので、体には気をつけて下さいネ !
昨年もトリメジアイリスについてお話しましたが、今年は花が少なく、小さな花ばかりです。原産地(ブラジル、西インド諸島など)では雑草ですが沖縄では台風のせいでしょうか、あまり元気がありません 。
トリメジアの仲間は熱帯アメリカに4~6種あると云われていますが、あまり研究されておらず、文献も少ないようです 。
日本名もトリメジアヤメといい、タイガーアイリス、トラユリなどの名前はトリメジア属の総称のようです 。
日本に渡来した経緯も理由も判らず、沖縄の植物目録にも載ってないことから、中村家のトリメジアヤメは数少ない株だとおもいます 。駐車場にありますのでゆっくり観察して下さい。
ちょっと!ブログを書く間があいてしまい、申し訳ありません!!
実は?このアメリカンブルーについて書こうとしましたら、産地も学名も違うのに皆「アメリカンブルー」なのです 。
ブラジル、パラガイ産(グロメラータス)、北アメリカ産(ピロータス)、沖縄、東南アジア産(アラシノイデス・デカンデンス)。性状が皆同じ様な記載で、専門家もよくわからないようです。(学名など書いてすいません )
沖縄、東南アジアのものは、アサガオガラクサ(朝顔柄草)。中村家のものはいったいどれ!中村家は古い家なのでアサガオガラクサかも?違いが分かったらまたお知らせします 。
しかし、沖縄では広く街路樹の下や公園、個人庭などに植えられている背丈の低い(30cm程度)、淡い藤色から青色の花を咲かせるヒルガオ科の植物です。
1980年代に日本に渡来したといわれ、観賞用や毛生え薬(インド)の目的のようです。
花の色から花言葉を「あふれる思い」、「清潔」、」「清涼感}、「ふたりの絆」で、6月25日が誕生花です。