大胡蝶・黄胡蝶

最近ウエルカムフラワーに仲間入りしました 蝶が飛んでいるような赤・黄色の花を咲かせる植物。オウゴチョウと云うものです 。

あまり見ないのですが、じつは意外と古く 、琉球王朝時代の南方貿易品として沖縄に入ってきたものです。琉球王府最後の絵師「友寄喜恒(唐名=恵光翰)~1885」の作品「花鳥図」東京国立博物館蔵に載っているそうです 。

原産地はメキシコ・西インド諸島あるいはインド周辺と云われています 。また「オオゴチョウ=大胡蝶」か「オウゴチョウ=黄胡蝶」かも定かではありません。専門家も色々異論があるようです。

薬草としても下剤、発熱剤、痛み止め、咳、呼吸困難、通経剤、魚毒に使うほか、赤い染料としても利用されています 。

花言葉では今の人によくあう 「自分らしく生きるのが一番」、「輝く個性」ですヨ!

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萓草

10月に入ると何となく秋っぽくなってきましたが 、植物はすでに秋の花が咲いています 。

ヒガンバナが咲いてきたかと思う間もなく沖縄で云うクワンソーが咲きました 。これはアキノワスレグサ(トキワカンゾウ)と云ってユリ科のカンゾウの仲間です 。秋の忘れ草、忘憂草、金針などと色々名がありますが花弁は橙色に近い色をしています 。

近畿地方南部から沖縄、台湾、中国に分布し、沖縄では伝承野菜28品目の一つに挙げられ古くから利用されてきた植物です 。

冊封使(中国から来た使い)歓待時に御冠船料理の一つとして出されたものです 。お浸し、味噌汁(花の蕾、葉、根)、酢味噌(若葉)などくせのないニラぽい味がし、薬用としては不眠症、食欲不振(根、茎)に用い、すこぶる睡眠改善効果があるとN。HKでも放送したようです 。学者、研究者、製薬会社などもその成分の研究が盛んなようです

沖縄伝承野菜28品目については順次ご紹介していきます。

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木立犬酸漿

沖縄はまだまだ夏です。毎日30度を越します。花もあまり咲いていません。

園路を歩いていると小さな花をみつけました。コダチイヌホオズキ=木立犬酸漿、沖縄ではやたらあちこちの路傍で見かけます。

観賞用に導入されたものが逃げ出して(繁殖力が強く)繁茂していますが、生垣、庭木として東南アジアから、最近入れたものです。

原産は中国(雲南、広西、湖南)、インド、バングラヂィシュ、ミャンマー、ベトナム、オーストラリア(クイーンズランド)です。

アッサム地方では根を麻薬や利尿剤に、ラオスでは皮を解熱剤に使うようです。また、若い葉を生で食べたり、料理にも使うそうです。

園路北側にひっそりはえています。探してみてネ!

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ベツレヘムの星

今日は、暑い日が続きますが皆様お元気ですか?文化財の建物は意外と涼しいので一度試してはどうですか ?

今日は夏向きの花でチョット怖い話です 。

今さかりと咲いている花、沖縄では至る所に生えている(園芸用に栽培している)白い清楚な花、「ホシアザミ=イソトマ=ベツレヘムの星」などと呼ばれています 。

西インド諸島、中南米原産で先島諸島より沖縄本島に多く、路傍や空き地でよく見かけるキキョウ科の花です 。

しかし、茎を切ると白い液体が出て、目に入ると失明し 、皮膚に付くとかぶれるという毒草なんです 。

中村家にもごたぶんにもれず、捕っては生えの繰り返し生えています。くれぐれも捕らないようにしてください。写真をみて覚えて下さいネ !

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熨斗蘭

真夏になると花が少なくなる上に、台風で枝葉が飛ばされてなんとなく寂しい気がしますが、足元に白い花が咲いていました 。

ノシラン(熨斗蘭)というユリ科の植物です 。名前の由来は葉脈が筋張って進物や縁起物に添える「のしー=熨斗」に似ているので、また花がランに似ているので「ノシラン」と、または花の茎が「きしめん」の様に扁平で「麺棒でのした様な形」からこの名があります 。

本州南部(東海地方以西)、沖縄の沿海山地に生育しています。伊豆半島以北では路地栽培は難しいでしょう 。

中村家でも文化財庭園のフクギの下や駐車場のクロキの下に咲いています 。

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島瓜草

お土産屋の南、小さな畑地があります。その片隅にあまり見たことがない植物がありました 。

沖縄でもあまりお目にかかれないもの 、調べてみると「シマウリクサ」 のようです。

と云うのも、写真が少なく、記述も本によって違うので断定はできません、が中村家にお出での際にはご覧になって下さい 。写真を載せておきます。

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長春花

ホウオウボクの花に見とれ文化財庭園を忘れがちでしたが 、よく見ると一角に赤い花を咲かせているバラが細々と咲いています 。

バラは日本産、中国産、ヨーロッパ産など数えきれないほどの種類があるのはご存じと思います。日本産ではノイバラ、テリハノイバラ、ハマナスが代表的な種ですがココ中村家には中国原産のバラがあるのです 。

それは「コウシンバラ=庚申薔薇」中国名で「長春花、月季花」と呼ばれるものです。「庚申」とは「かのえさる」と読み、60日に一遍回ってくる季節用語、ようするにちょくちょく咲く(四季咲き)を意味して、花の咲くのが長い(長春)、月ごとに咲く(月季)からこう呼んでいます 。

もちろん中国中部ー貴州、湖北、四川省ー原産で、日本には1200年頃、(藤原定家ー明月記ー1213年には記載されている)渡来したようです 。その後も「本草綱目啓蒙」、「花壇地錦抄」にも載っています。

ごちゃごちゃと書きましたが、ようするに四季咲きのバラの基本種で、これから世界の品種が作られたと云うことでしょう 。

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鳳凰木第2弾

ホウオウボクは細かい小葉の並んだ複葉を、伝説の鳥、鳳凰の羽に見立てて名ずけられた。それをクジャクの羽と見て、ピーコックフラワーの英名もある。中略 したたる緑の中に赤い花が点在するのも、コントラストがあって美しい。湯浅浩史(農学博士)は「マダカスカル異端植物紀行」にこう記している。熱帯植物でもこんな美しい花を咲かせるのは、あまりない。

中村家にも池の近く、40-50年にもなる木がある。それも10年ぶりに良く咲いてくれた。

中村家住宅を訪れていただけたら是非ご覧いただきたい。

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鳳凰木

今年は良く咲きました 。高さ、枝幅ともに10mを超える大きな樹です 。沖縄を代表する花木「ホウオウボク」です 。

世界3大名花木(ジャカランダ、カエンボク、ホウオウボク)の一つで、マメ科(ジャケツイバラ科に分類する人もいる)で、マダガスカル島原産 。

沖縄には1910年(明治43年)スリランカから旧国頭農学校(現・北部農林高校)に導入されたのが初めです 。

中村家はお土産屋脇、池の近くに咲いています 。

もちろん、観賞用に植えてありますがいろいろな用途があります。材は建築、器具、薪炭材。葉は緑肥。種子は食用やレイ、ネックレス。.樹液はアラビアゴムの代用と広く使われています 。

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