ベンガル矢筈葛

沖縄はすでに夏、暑い日が続きます。いや!最近では内地の埼玉や名古屋では沖縄より暑いとか ?避暑にいらしては!

台風のせいか、全般に花つきがよろしいようで、蝶や昆虫も多いようですヨ! 。

さて、今日は夏にふさわしい「ベンガルヤハズカズラ」のご紹介です。キツネノマゴ科のつる性常緑多年草で、もじどうりインドベンガル地方原産です。お土産屋の前、池の淵に咲いています 。

夏にふさわしいとは今頃から秋にかけての開花(沖縄では年中咲くこともある)で、薄紫色で、清楚な感じがする植物です。花言葉も「誠実」です 。

関東以南の暖地でしたら路地栽培ができます。冬5度C以下のところは地上部を少々残し、そこをビニールで覆うか、フレーム内が好いでしょう。(フレームや温室では剪定はしなくてもよいです)

鉄樹

沖縄の植物は台風の後、塩害で葉が茶色になっていますが 、ソテツは例外で青々しています(ただし、新芽は先が茶色になっています) 。

九州以南、南西諸島の海岸、岩場に生育している植物で潮風、台風には非常に強く、かつまた作物などにも利用された貴重な植物でもあります 。

食用では蘇鉄餅、蘇鉄味噌(アンダンスー)に利用されますが、樹全体に毒があり、何度も水に晒さなければ利用できません。特にグァム島など蘇鉄澱粉を常食にしているところは、筋委縮性側索硬化症やパーキンソニズム痴呆コンプレックスになる確率が高くなっています 。

薬用(中国)では葉を止血、解毒、止痛に硬化があり、胃薬、血止めに使います。種子は腰痛、打ち身に、根、花は血行を良くする、喀血、打ち身、腎臓機能を高めるなど効果があるようです。日本では生薬(厚生労働省)に入っていません 。

またワシントン条約で移動禁止となり商取引は出来ません。

ややっこしい話をしましたが自然に強い植物ということで花言葉も「雄々しい」 となっています。

中村家にも3か所植えてありますご鑑賞ください 。

Photo Photo_2 Photo_3

天仁花

園路の北側、石灰岩の間に濃いピンク色の花が咲いています 。沖縄以南から東南アジアに分布する高さ2m程(中村家のは50cmほど)で 、谷戸(谷あいの奥で湿りのある処)にはまだよく見られます 。特に米軍基地の中では大きいものが見られます 。

テンニンカ(天仁花)はフトモモ科でグァバ(バンスルー、バンジロウ)の仲間で果実は生食するほか 、止血剤に、葉は頭痛、腹痛の薬として、インドネシアでは未熟果を赤痢の薬にします 。

沖縄原産で大きな花が咲くので、沖縄の県花にでもなりそうですけど?

Photo Photo_2

カリッサ

白い5枚のはなびらが池のそばでヒッソリ咲いています 。

カリッサというキョウチクトウ科の植物で 、インド、デカン高原原産。今は広く東南アジアで栽培されています 。もちろん赤い実が成り、食用になりますが、香味増強剤(他の香料と組み合わせて飲料用の香料剤とする)にも用いられています。

枝にはY字型のとげがあり 、これを利用して生垣にします 。

カリッサとは南インドの方言で 、トゲのことをカリッサと呼ぶことからこの名があるようです。

Photo

蒲桃

樹の上の方で白く、まるでパフのような花が咲いています 。

フトモモと云い、太腿ではありません 。熱帯アジア原産で、中国では蒲桃(フータオ)とか香果と云い、これが転じて沖縄ではフートー、内地でフトモモとなったようです。果物の香りがいいので香果、ヨーロッパではバラの香りがすることからローズアップルとも云っています。

沖縄では古くから果実を生食に利用するほか 、砂糖漬にしますが、現在ではほとんど栽培はされていません 。

一方、種子や果実は血糖値を下げる作用や利尿、消化不良、下痢などに用います 。

Photo

鉄砲百合

今一番目立つ植物といえば、テッポウユリでしょう 。

ラッパのような筒状になっているこの花をテッポウユリ(鉄砲百合)あるいはリュウキュウユリ(琉球百合)、タメトモユリ(為朝百合)、イースタリリー、クリスマスリリー、沖縄ではユイ、ユーガバナと呼んでいます 。

日本産のユリとしてはかなり大型で清楚であることからヨーロッパで好まれ、宗教上利用されイースタ(復活祭)やクリスマスにかかせない花となっています 。

九州屋久島、種子島以南から台湾北部の海岸付近の岩場,崖地に分布し、50から100センチの高さになります 。

このテッポウユリはヤマユリと同様鱗茎(球根)を生食します。沖縄では民間療法(生の鱗茎を砕いて潰したもの)を打撲の患部に湿布します 。

花の香りも強く、特に咲き始めの夜がミント様の香りがします 。

Photo

桔梗蘭

今頃になると園路のあちこちで紫色の小さな花が咲いています 。

キキョウランというユリ科の植物で花の色がキキョウに似て、葉がランのようなのでキキョウランと云います 。

伊豆七島、紀伊半島、淡路島南部、四国、九州、小笠原、台湾、中国西南部、マレーシア、インドネシア、カリマンタン、インドと広く生育し、特に海岸近くに分布する常緑多年草です(小笠原島は山地林縁や林内にもある) 。

高温、多湿で、日当たりを好む、有毒(全草)植物で 、中国では瘰癧(るいれき=頸部リンパ腺結核、疥癬(かいせん=皮膚感染症)に用いるほか、マレーシアでは香料にする(干した根)そうです 。また、最近では抗酸化作用があると言われています。

Photo Photo_2

アマリリス

中村家には在来植物、観葉植物、園芸植物など多くの植栽植物があります 。今日は園芸植物のアマリリスをご紹介します 。

ヒガンバナ科ヒッペアストルム属で現在栽培されている改良種を総称してアマリリスと言います 。

熱帯アメリカのものが原種で、1769年ヨーロッパに伝わり、主にオランダで改良され、日本には1830~1844年頃(げんしゅは江戸時代天保、安政頃、改良園芸種は明治以降)渡来したと言われています 。

アマリリスと言う名はベルギリウス(ローマの詩人)の詩に出てくる羊飼いの名アマリリスに由来しています 。

熱帯植物の多い中村家でも特に大きな花といえるでしょう 。

Photo_2

アマリリス

中村家には在来植物、観葉植物、園芸植物など多くの植栽植物があります 。今日は園芸植物のアマリリスをご紹介します 。

ヒガンバナ科ヒッペアストルム属で現在栽培されている改良種を総称してアマリリスと言います 。

熱帯アメリカの種が原種で、1769年ヨーロッパに伝わり、主にオランダで改良され、日本には1830~1844年頃(原種は江戸時代天保、安政頃、改良園芸種は明治以降)渡来したと言われています 。

アマリリスと云う名はベルギリウス(ローマの詩人)の詩に出てくる羊飼いの名アマリリスに由来しています 。

熱帯植物の多い中村家でもとくに大きな花といえるでしょう 。

Photo

パラミツ

世界最大の果実としてギネスブックにも載る、この重さ40~50kgにもなる甘~い 果物で、ナイフやフォークを一度挿すと抜けなくなるほど糖分が強い 。

インド、バングラディシュの原産で今や東南アジア、アフリカ、ブラジル、中国で栽培されています。中村家(畑)にもあります 。

クワ科でジャックフルーツ(英語)、波羅蜜(中国語)、カタール(ベンガル語)、カタル(ヒンディ語)、ナンカ(インドネシア、マレー語)、波羅蜜,南果、長実パンの木(日本語)と呼ばれています 。

果物は生食(日本でも輸入している)、現地では生食はもとより糖菓、飲料、シチューの具、塩漬、乾果、蔬菜(若いもの)、種子を煮る、焼く、茹でる、葉を飼料(羊)、材(黄色)を建築材、家具、材から染料(法衣を染める=濃い黄色)にしている 。

Photo Photo_2